時事図解

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アカネイア大陸の航海熟練度は?

 

まず、ネットで割と一般的な言説として「当時のアリティア大陸は航海術未発達だった」というものがあります。

 

理由はゲーム内で隣にあるバレンシア大陸との交流がほぼ描かれていなかったこと挙げられます。

 

アリティア大陸と、バレンシア大陸が隣接しているのはほぼ間違いありません。なぜならペガサス三姉妹やカミュとジークの関係で、同時期に同一人物(と思われる)が存在しているからです。

 

それなのに大陸同士で交流がないのは、航海術が発達していないためだ、という説です。また原作ファイアーエムブレムの中で、海戦が一つも描かれていないのも航海術が未発達だった証拠かもしれません。

 

私は航海術はあった派

 

私としては、この「航海術未発達説」には賛成できません。

 

というのも、その当時のバレンシア大陸の事情が異常だからです。バレンシア大陸にはリゲル帝国とソフィア王国という二つの国が存在していましたが、暗黒戦争とほぼ同時期に、リゲル帝国がソフィア王国を侵略しています。

 

これでは、貿易をしている余裕は皆無です。

 

余談ですが、同時に二つの大陸で大きな戦争が起きたとなると、その背景にあるのはアカネイアバレンシア両大陸が寒冷期に入っていて、飢饉が起きやすい状況になっていた可能性があります。

 

実際、我々の世界でも寒冷期になると戦乱が起きやすくなる(食料の奪い合いのため)のは定説ですし、食料問題が、暗黒戦争の契機だったと考えるのは一考に値するのではないでしょうか?

 

話がそれましたが、本筋にもどります。

つまり、バレンシア大陸は政治的混乱状況に陥っており、貿易をしている余裕はあまりなかっただけで、大陸間を行き来する航海術そのものはあったのではないでしょうか?

 

第二部紋章の謎編でジーク(=カミュ)が大陸間を行き来していることもその傍証になると思われます。

 

ただ、国交があったのはグルニアのみではなかったか。

 

そもそもですが、グルニアがほとんど何もない状態から100年で国力をつけた背景には、バレンシア大陸との交易があったと考えられます。

 

「竜族VS人族」という構図で語られている暗黒戦争ですが、その実質は国力をつけた新興国グルニアと、宗主国アカネイアの覇権闘争です。つまりアカネイアがグルニアの成長を積極的に支援するはずがなく、グルニアが国力をつけるためには、別のパートナーが必要です。

 

おそらくそれがリゲル帝国であり、ソフィア王国ではなかったのか。

 

こう考えると筋が通ります。

 

また、ゲーム本編でもマルス軍は割と気軽に海をわたっています。

ということは、兵団を移動させるだけの航海技術がアカネイアに存在していたのはほぼ確実です。

 

なぜ海戦が描かれなかったのか?

 

それは暗黒戦争後期の二つの陣営の主力が騎馬であることが理由だと思われます。

 

マルス軍は、名前こそマルスが総大将ですが、兵力的にはオレルアン騎馬軍団が主力なのはほぼ疑いありません。

 

また、グルニア陣営も頼みの綱のブラックナイツですから、主力は騎馬だと思われます。

 

二つの陣営が雌雄を決する舞台には広い平原が必要です。

 

つまり軍の性質が海戦を必要としていなかったから、海戦が描かれなかったのではないかというのが私の考察です。

 

そしてそれこそがマルスが最終的に大陸の覇者へと導いた遠因なのではないかと私は思っています。

 

次回は「アリティア海運国説」。