時事図解

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~Another choice~ 江東区 高橋めぐみ氏(後編)

 前編はこちら

子育ての問題について

――女性の話に戻りますが、東京都は意外と子育てし辛いってよく聞きます。

 私、ちょっとだけ高松にいたんですね。私はそっちのほうが苦しかったですね。自分がもともと住んでないところだから、人間関係が少ないからかもしれないんですけど。子育てするような場所は空いているし、どこ行っても待ち時間もないのでそういう意味では良いんですが、何か人が希薄な感じがして、自分はね、 寂しかった。親戚も誰もいないような町で子育てするのは辛いので、そういう人たちの気持ちも分かるからそういうことを主に(区議会の場で)やっていましたね。

 

――僕が親の都合で、埼玉生まれなんですけど2年生の終わりの時に福島の川俣というところに引っ越したんですが、やはり子供心に辛かったですよ。

 辛いですよね。話す人もいないし。

 

――言葉がまず違うんですよ。

まさにそれですね。

 

――じゃんけん一つできないんですよ。東京なら「じゃんけんぽん」なんですが、あっちほうだと「じっけった」なんですよ。

 「じっけった」って聞いたことがある。そっちのほうなんですね。「ちっけった」だっけかな私のほうは。

 

――それと「そうだよね」というのを方言で「んだべ」というんですけど、この発音が違うらしいんです。 「ん」の発音が違うらしいんだけど、僕には何が違うかが分からない。

 「んだべ」

 

――お前は訛ってはいけない、変だって言われて。

 似非みたいになっちゃって。

 

――そうなのかって、だからやっぱり疎外感感じますよね。

 やはり感じましたね。自分がいけないかもしれないんですけどね、入り込んで仲良くなったと思ったら(物を)売りつけられるみたいな。なんだよ、それかよーみたいな。けっこう辛い思いを。

 

――逆に東京は地方から出てきた方々、夫婦二人で親戚もいない、子供と二人きりになっちゃうような方々がたくさんいらっしゃいます。

 だから本当に数少ないかもしれないですけど、そういう人たち向けて(区議会での政策)はやってましたね。家族もいない親戚もいない、核家族になってしまって、しかもお父さんも忙しくて独りぼっちで寂しくしているママたちを救う、児童虐待をこの町では一人も作りたくないっていうのが自分の中であって。児童虐待ってけっきょくママやパパが大都市の中で孤独になって、制止できなくて、苦しい思いをしてしまうからたぶんそっちに行ってしまうんだと思うから、ママを責めるんじゃなくてその環境を改善していく。そういうことはやっぱり自治体と思って。

 

――江東区は割と若い人が多く住んでいる印象がありますが。

はい、その通りです。 江東区ぐらいですね子供が増えてるのは。それぐらい。だからこそ保育園を作ってる。

 

――やっぱりそういうお話があって、実際に活動してる高橋さんの話をもっとあの都議選の時、みんな聞いた上で判断してたのかなっていうのが僕はちょっと気になりますね。

全然わかんないですよね。 なんだろう。国の方でもそうですけど、どうしても党のほうでやるんで、党が良ければそっちに流されるし、人を見てないのかな。でも自分としては、今回の選挙こんだけ逆風だったのに、新人で知名度も全然なかったのに、21,000票もいただいたんです。こんなに応援してくださった方がいるんだったら次も頑張んなきゃっていいう気持ちいます。この4年間は頑張ろうかなって思って。

 

――議員ではなくとも、色々やられることとは思いますが。

 実際にさっきも電話かかってきたんですけど、そういったアポとかで江東区とか繋げたり、いま議員じゃないですけど区のほうも私のこと分かってくれているので、気軽な窓口にもなっています。他のネットワークがあれば繋げたりとか、まとめたりもできるので、できることが逆に広がったところもあるかなと。時間もある程度できたので勉強していきたい。

 

 ――僕がこうやって気軽に話を聞きにこれたのも、ある意味議員じゃなかったっていうのもあるかと。

 いやいや、もちろん議員でも受けさせていただきますよ。

 

――江東区にお住まいの方で若いお母さんが何か困ってるなら、今がチャンスですね。

 ほんとね、むしろ御用聞きじゃないですけど、そういう皆さんの一つ一つのお話を聞いてね、「あ、だったらこういうことすれば良いんじゃない」ってアドバイスできると思うので。例えば、こうした区のシステムもあるから使ったらって。もしそういうのがあれば全然、何かあればお気軽に。事務所ありますから。

 

――そこらへんもっと気軽になって欲しいなと思うんですよ。

 そうですね。どうしても人の紹介とかじゃないとダメだと思ってる方も結構いらっしゃるんです。すぐメールとかでも対応してやってますんで。

 

――だからこそもっと積極的に自分でメディアを持って発生して欲しいなと思いますね。声かけやすいじゃないですか。あまり良くない言い方になりますが、政治家の方ってある種のタレントなので、「あ、〇〇だ、ちょっと声かけてみよう」ってくらいになった方が良いのかなと。

まあ、そうですね。そうなっていただければ。よろこんで。

 

――今、江東区の保育園の状況はどうなんですか? やっぱりまだ足りないですか?

 全然、足りないですね。 でも作っても「あ、じゃあ」って言って本当は預けなくてもいい方も預けちゃったりもするので。需要を掘り起こしてしまうっていう側面も実はある。年間1000人ずつの定員増をはかかっているんですよ。それでも、1万人近くの方が転入されているので。

 

――そんなに来るんですね!

 そうなんですよ、江東区だけなんですよ。

 

――まあ(若い世帯が)住むんだったらこのあたりでしょうね、東京で。

 ちょうどいいんでしょうね。子育てにも優しいっていう、やっぱりそういうイメージが江東区にはものすごくあるみたいで。

 

――ありますね。僕、実はですね、ネットのほうで最初に話題にしたのは保育園を作るなっていう話があったじゃないですか、あのときに政治に興味をもってこういうこと始めたんですね。

 杉並ですか。

 

――そう、杉並。行ってきました。ただ反対している方が特定の個人をあいつは〇〇だとか悪口ばっかり言っていていい加減嫌になっちゃったんですけど。

 そうなんですか。

 

豊洲のことについて

――そうこうやっているうちに僕のほうは豊洲のほうが気になって。ちょっと書いたら豊洲をずっと見ている人が声かけてくれて、生田さんの講演に行って、生田さんのお話を聞いて、江東区の子供たちが不安がっているっていう話で。これはもう、大人として。

 今回ダメだったことで悔しかったのはそこですね。豊洲が一番大事な時に、江東区の代表として本当に皆さんの気持ちが分かっている代表者として入れなかったことが一番悔しい。たぶん誰よりも豊洲の皆さんの声を聴いたと思うんですよ。

 

――そうですよね。今回、高橋さんが一番あっちのほうにいらっしゃって、お話ししたと思います。

 ただ現実的に築地再整備は不可能だと思っているんですよ、私は。期待も入ってますが、どっかで断念すると思うんですよ。じゃなきゃとんでもない、売却しなきゃ無理ですよ。最初の原案に戻るっていうことを都のほうでも言ってますけど、千客万来施設も作ってもらって進めてもらいたいと思って。江東区としても東京都との約束があったわけだから、それはちょっと許せないじゃないですか。非常に無責任。都議会の一員になれなかったこと、中で発言することがなかったのがすごく悔しいですね。

 

――外野ですが、江東区の方の気持ちを届けてほしいと思いますね。 

候補者の人柄を伝えるということ

バタバタしちゃって大してお話しできなくて申し訳ないなと。大丈夫ですか? 私すごい怖いんですけど。

 

――こういう風に議員の方の素のキャラクターを知っていただきたいなと思います。あと個人的には自民党の方にはお世話になってしまったので。僕は豊洲の市場の中に入ってしまいましたから。

 ああ、そうなんですか。

 

――ええ、都議団の視察のときに。都議団にはお世話になって。その節はありがとうございました。

 いえいえ。とんでもないです。

 

――その時に感じたのですが、ある意味自民党の方は、古いステレオタイプの政治家なんだなと。歩き方にしろ、喋り方にしろ。

 若い人もですか。

 

――若い人は多少違いますが。

 ザ・政治家っていう人もいますね。

 

――例えば、二回も名前を挙げて申し訳ありませんが高木さん。いかにも政治家って顔しているじゃないですか。

 そうですか? あの人実はそんなにねえ…。

 

――って、みんな言うじゃないですか。

 あ、知らないんですね。もったいないですね。

 

――普通にサシで話して、砕けた所もあると分かればいいなと。高木さんはたしか捨て猫の活動をやってらっしゃいましたよね。

 そうなんですよ。心優しい方なんですよ。もったいないですよね。本人気が付かないんですよ。今度言っておきますよ。私ね、前に千代田区の中村あやさんや何人か集まった時、私があやちゃん撮ったのにけいさんが映り込んできてこっちににこっと笑ったり、そしたらすごい可愛くて、これアップしたら好感度あがるんじゃないのって。あのお茶目さが分かれば。

 

――今回、北区のほうは割と見ていたんですが、音喜多議員がトップ当選でした、あれは音喜多さんのメディア戦略の勝ちだと思います。

 発信力すごいですよね。

 

――2位と3位は共産と公明の方で、もともと地盤があります。でも音喜多さんに行った票はいわゆる浮動票です。それが高木議員に行けば勝てた可能性がある。

 そうです。まさに。

 

――人柄とか、実績とかそういうので劣っている方ではないと思います。なのに浮動票が取れないで負けちゃってる。本当にそれが正しい評価だったら良いんですがホントなのかなと。ちなみに僕のインタビューの最終目的は高木さんなんです。

 明日にでもアポ取れちゃいますよ。高木さん、ぜんぜん、お気軽にやってくれるんじゃないかと。

 

――一応幹事長やった方ですし。それに北区っていうのは今回の都議選の象徴の一つだと思うんですよね。

 ショックでしたもん。高木さんは絶対に受かると思ってましたから。実績もあるし、ほんと頭のいい方だから。あそこ(北区は)だって衆議院選出られないじゃないですか、本来だったら国政でもやれる方で、当然お話がガンガンできる方なのでもったいないなと。

 

――もちろん、これは北区の方々の選択なのでそれを外野がとやかく言うのはおかしいですが。ただそれは別としても北区の方があの(出馬した方々の)キャラクターを見て、それで選んだら違った結果になった可能性がある。別に自民が良いよと言いたいわけではなくて、もっと個々人のキャラクターを見て、この方だったら任せられるって方に投票できるようになれば良いかなと思います。

 自分の場合、キャラクターというかどっちかっていうとすぐ笑いとか取ろうとしちゃうタイプなんですよ。

 

――ええ、ブログみて思ったのは、これは気のいいオカンだなと(笑)

 私も言われましたもん、区議仲間に私がブログ毎日やってたら「かあちゃんのブログじゃねえか」「そうだよ」って。

 

――かあちゃんのブログですね。それだからぜひとも議員をやってほしい方もいらっしゃると思うんですよ。

 共感しないとなかなかね。人間こう。

 

――特に子育て中のお母さん。子育ては終わったかもしれないけど、大変だったから次の世代にはもっと楽をしてほしいと思っている主婦の方とか。あとはもちろん男だって子育てに参加できないっていうことを後悔している方もいらっしゃると思うんですよね。だからこそ出来れば男にも育児に参加できる仕組みにしてほしいって人もいると思います。

 そこはほんと大事ですね。最近、なんかだんだん自分が母とか言っちゃうと申し訳ないぐらいお母さんよりお父さんが頑張っている方もすごくいらっしゃるので。お母さんが病気だったりして、むしろパパがすごくやったりするのを見ていると、あんまり自分が「母、母」というのが申し訳ないなかなと。だから次回あんまり母って言わないほうが良いかなって思っちゃったんですよね。どうですかね。

 

――それはどんどん言ってほしいですね。

 母の視点というのは大事なんですけど、そればっかりはどうかなっていう一瞬迷いがあったんですけど。

 

――「この政策だったらこの方」っていうのが分かりやすい方が選びやすいのかなと思います。どんなスポーツでもそうじゃないですか。全体的なオールラウンダーよりも野球だったら打てるとか、肩が強いとか、そういう方のほうが選びやすいと思いますね。けっきょく都議会だって、チームなわけじゃないですか。

 そうですね。特化してれば専門的なことが言えますから。

 

――この件だったらこの人に任せておこう、この人に発言させたいって方を議会に送り込めるのが選挙の良いところじゃないかなと。

 今回、自民党の女性が6人しかいない中で、候補者6人で、しかもママが私しかいない、あとは皆さん独身なんで。あの自民党の中でそういった福祉的なことなども補えるのは自分かなって思っていて、その役割を果たしたかったですね。

 

――ちょっとそのイメージがなかったですね。自民党って言うのはそのやっぱり長い歴史がありますからその男の政党かなと。どっちかとそういうのを担ってきたのは野党側かなと思います。

 そうですよね、でも今回自民党が第一党じゃないから、実現力がどこまでできる分からないですけど、自分としては自民党ってまず国があって、市区町村とのつながりもありますし、色んなことが実現可能なのが自民党だと私は思ってます。なので、やっぱり自民党の中で、そういった今までない役割ができると思って今回手を挙げたんですよね、都議会。

 

――なので、このインタビューがネットに上がったら、この人に入れときゃ良かったかなっていう人がもしかしたら出てくるかもしれません。

 一人でも要れば喜んで。逆にこんなんだったのかよって減っちゃったらどうしよう。大丈夫ですか?

 

――大丈夫ですよ。それは。

 ほんと普通のおばちゃんなんですよ。だから。今からこれ(パンフ)もね、優しいお母さんっていうイメージで(撮った)。だけど周りから会った時のほうが活動的で逆にもったいないって言われました。「会ったほうがおもしろいのにあんたもったいないな」って。そういうもんなんだって。

 

――もったいないと思います。色々さっきから言ってますけど、中継でお見せしたいですね。印象が全然違う。

そうですか。映像だとかしこまっちゃうところしか見られませんからね。(実物を)知ったら逆にがっかりする人もいるかもしれせんし難しいところかもしれませんが。

 

――それが「この人なら信頼できる」につながると思うので。

 うれしいですね。多くの人に会いたいですね。

 

――ぜひとも情報発信をこれからも。どうですか、自分の喋ってる姿をネットにアップするとか。

 やりますやります。発信するものがあれば。

 

――それは毎回作るべきことじゃないかなと思いますけど。できれば週一で番組やってもらうのがベストかなと思います。

 見る人いますかね。

 

――いますよ。自分の興味ある事とか毎回、作って。それこそ生田さんの報道特注なんかは人気が出ているわけじゃないですか。そうじゃなくても週一で毎回毎回テーマ決めて話し合って、生放送だと例えば、コメントがくるわけで、それに答えていくだけでも番組になりますし。

 思ってるんですけどね。

 

――割と簡単ですよ。生放送だけでしたらWEBカメラがあってあとはしゃべることがあれば。選挙のときだけ「よろしくお願いします、よろしくお願いします」ではその人の人柄を伝えるのは難しいかなと思います。

 選挙の時以外できないじゃないですか、やっちゃいけないじゃないですか。よろしくお願いしますも言えないし、名前を連呼ってのもできないし。そうするとやっぱりネットなんですね。

 

――こんなに面白い人なのに。アルコール入れたらもっと面白くなるのに。

 惜しい!

 

――となるので、そういうことやっていただきたいなというのが一市民としての気持ちですかね。

 ありがとうございます。

 

――いえ、こちらこそ今日は本当にありがとうございました。

 

なお、この取材に使用した音声はyoutubeにアップロードしております。

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