時事図解

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ヨッピー氏が気軽に政治の話がしたいと言っていたので一般人が気軽にお話ししてみようと思う。

著名なフリーライターであるヨッピー氏が朝日新聞のインタビュー記事で語った内容が、ネットにて批判されています。

 

archive.is

 

それに対してヨッピー氏は「「政治家はもっと庶民感覚を」みたいな事言ったら叩かれた」という記事にて反論しています。

 

yoppymodel.hatenablog.com

 

ヨッピー氏の主張である、一般人でも気軽に政治の話ができるようになったほうが良いというのは賛同します。ただし、ヨッピー氏が「叩かれた」と感じた批判の本質は別にあるのではないでしょうか。

 

そもそも筆者はヨッピー氏が叩かれたという認識には賛同しません。その本質は「たしなめられた」というのが正しい。なぜならヨッピー氏の政治に対する考え方が浅薄だからです。

 

庶民感覚というものは存在するのか。

まずヨッピー氏の主張の根幹である「政治家は庶民感覚を持つべきだ。庶民と同じ生活をすべきだ」という主張を見てみましょう。

この中の批判点を箇条書きすると

 

・黒塗りの高級車を公用車に使うのはやめるべきである。

グリーン車を使用するな。

・料亭での食事は避けるべきである。

SNSでの情報発信を義務化し、食事風景を毎回公表すべきだ。

 

という主張をしています。

まずはこれに対する筆者の考えを述べましょう。(主に朝日新聞インタビュー内での主張のみを取り上げます)

黒塗りの高級車について

政治家が高級車を乗り回すのは果たして無駄なことなのでしょうか。

実は国会議員が高級車で移動するメリットはいくつかあります。

まずは安全性。そもそも政治家が使用する高級車というのは、要人警護の目的で作られたものが多く、他に比べて安全性が高い設計がなされています。高級車と言ってもフェラーリのようなスポーツ車を乗り回しているわけではありません。

仮に国会議員が交通事故などで身動きがとれなくなった時の不利益は高級車の価格以上に大きく、安全を買う意味で高級車に乗ることは経済的な視点から見ても有益です。

さらに移動は電車すればよいではないかという指摘については、勤勉な国会議員にとって「動く密室」である自動車での移動時間は会談の時間であったり、貴重な休憩時間であったりします。

多くの国民は国会議員に対して庶民以上の労働を期待しているはずですので、庶民以上の交通手段を持つのは当然ではないでしょうか。渋滞等で車が使えなくなった時に電車移動という代替手段を持ちうるという意味でも自動車の使用は肯定されるべきです。

 またヨッピー氏が最も批判している高級車による「権威付け」ですが、これは好みの問題でありますが、私はあっても良いと思います。

 少々話は飛びますが、儀装馬車というものをご存知でしょうか。

儀装馬車の概要 - 宮内庁

これは黒塗りの高級車どころか、装飾された古式ゆかしい馬車であり、非効率そのものの、おびただしい権威付けのなされた乗り物です。

この馬車は何のために使用されるかというと、古くは皇族などの移動に使用されおりましたが、今ではもっぱら外国からの外交官の信任状捧呈式に使用されています。この偽装馬車は日本をはじめとした数か国しか実施しておらず、これに乗ることは外交官の憧れとも言われております。

 この権威付けに凝り固まった時代遅れの乗り物のおかげで、外国大使、ひいてはその出身国に対して日本が丁重な扱いをしていることをアピールできるわけですから、偽装馬車による権威付けは無駄ではないわけです。

 同様に、国会議員の黒塗りの高級車も、国会議員が来た証として光栄に思う人々がいてもおかしなことではありません。結婚式や葬儀に訪れた議員が軽自動車だったとしたら、軽んじられたと感じる人のほうが多いのではないでしょうか。権威付けというのは悪い面ばかりではないはずです。

 

グリーン車での移動

政治家はグリーン車での移動をすべきではないとヨッピー氏は主張しています。グリーン車はそれほど安全でもないとグリーン車で撮影された写真をもとに不倫報道をされた政治家を例に出しています。

これは間違いです。そもそもグリーン車での密室性は保証されていません。入ろうと思えば誰でも立ち入ることができる場所であることは、新幹線を利用した人間ならだれでも知っています。この件は不倫報道を撮られた例の政治家が無防備だっただけです。

政治家がグリーン車を利用する利点は、公用車を利用する利点と似ています。まずグリーン車のほうが作業をするのに適した環境です。また、グリーン車に乗る人間の多くは社会的な身分が高い場合が多く、思わぬ出会いができるという点も無視できません。高級サロンや空港のVIPルームのようなもので、こうした立場の人たちにとってグリーン車の利用は単に身分をひけらかす以上に実務的な理由があるのです。

 

料亭での会食

食の恨みは恐ろしいという言葉もありますが、「自分よりも旨いものを食べやがって」という感情は共感されやすいのかもしれません。しかし勤勉な議員にとって会食とは多くは要人との会談の場であり、高級料亭は安全な会談場所なのです。

もしヨッピー氏の主張が通ってしまったらどうなるでしょうか。国会議員が庶民と同じ場所で食事をすることは迷惑極まりない事態を引き起こします。

なにしろ要人であればあるほど彼らはマスコミ関係者から追われており、周囲の人々に迷惑を引きおこします。仮に首相がファミレスの一角で話し合いなどしたならば、意図せず同席してしまった人々に対してメディアが殺到するのは目に見えているでしょう。

ましてや情勢の不穏な時期であれば身の安全すらおびやかされるかもしれません。うっかり政治機密を知って命を狙われるのは、物語の中だけで済ませたいものです。

誰でも気軽に入ることのできない高級店を政治家が利用するのは、むしろ庶民を守るために必要なことです。

 

SNSの義務化

ヨッピー氏は政治家にTwitterによる情報発信を義務付けるべきだと言います。

筆者も政治家はもっと情報発信をすべきだと何度も主張していますが、三食の内容まで情報公開すべきだというのは行き過ぎです。まずもって人権侵害ですし、場合によっては社会の利益を損なう可能性すらあるためです。

たとえば、現在の安倍首相は潰瘍性大腸炎で一度、総理大臣を辞職したことがあります。辞職間際の時期の安倍首相は満足に食事すらできていなかったでしょう。

一国の首相の体調はトップシークレットです。もし当時の安倍首相の食事内容が公開されていれば、第一次安倍内閣がもうすぐ終わることが誰にでも予想できたことでしょう。かといってSNSに偽の食事内容を流して良いのならそもそも義務化の意味がありません。

たとえそうでなくとも専門家が見れば、食事の内容から健康状態はある程度把握することが可能であり、公人の食事内容をネット上に公開するのは国家の安全上問題がある例を理解してほしいと思います。

またSNS上に写真を流す行為は位置情報の公開に等しく、これも場合によっては公人や周囲の人々を危険にさらす場合があります。

SNSは政治家が自発的にやるからこそ意味があるのです。

政治上の情報公開とは、議論の経緯や公金の使用意図を明らかにすることであり、公人のプライベートを公開することではないはずです。食事内容の公開など、単なるやっかみに過ぎず主張すべき権利とは程遠いものではないでしょうか。

以上は私がヨッピー氏の批判した内容に対しての感想です。しかしどちらが正しいかを問うつもりはありません。私がヨッピー氏に尋ねたいのは以下の点です。

 

私はまごうことなき庶民です。ヨッピー氏もおそらく庶民なのでしょう。二人の庶民の間ですらこうも意見が異なるのです。では、政治家が身に付けるべき庶民感覚とはいったいどのような感覚なのでしょう。

 

 そもそも庶民感覚など存在しない。

そもそも庶民感覚などというものは存在しないのです。平日の昼間に観劇を楽しむ庶民もいれば、明日の電気代の支払いさえ滞る庶民もいます。

庶民はけっして一様ではありません。であれば、庶民感覚などという共通文化なども存在しないはずです。

 つまるところヨッピー氏の言う庶民感覚とは「オレの感覚」であり、その本質は「自分の目線まで下りてきて、自分が納得できるように説明してほしい」ということではないでしょうか。

たしかに、政治家には説明責任があります。 しかし政治とは、いえ、あらゆる専門的な作業は、そんなに簡単に他者に説明できるものなのでしょうか。

 医者に対して、自分が完全に手術内容を把握できるまで説明しきってから手術を行ってくれと言う患者はおりません。乗客自身が車体の安全を確認するまで出発を待ってくれるバスの運転手もおりません。

 素人が分からなくても専門家のやることには常に合理的な理由があります。

これは素人は議論に参加するなということではありません。疑問があれば、まずは自らが学ぶことが先でだと言いたいのです。だから我々は勉強をしなくてはならないのです。

不十分でも医療の勉強をすれば、医者を信頼して手術に臨むことができます。自分で車を運転してみれば、いかにバスの運転手が安全に気を払ってバスの運行をしているかを理解できます。また、そうして勉強してきた素人の誠実な問いに対し、口を閉ざす専門家はおりません。

 政治家が庶民感覚を持ち出してきた時こそ危ない

政治に庶民感覚を求めることは危険ですらあります。

たとえば「とある建物の地下には、その建物の持ち主ですら知らなかった地下空間があり、その地下には有害物質であるヒ素を環境基準の4割も含んだ地下水が溜まっている」と言われた場合、多くの庶民は「なんて危険な状況なのだ」と思うのではないでしょうか。

 私の読者ならばすぐに判ると思いますが、これはとある政治家の庶民感覚が引き起こしたデマの一部始終です。

 この建物の持ち主すら知らなかった地下空間のことを通常は地下ピットと言い、大型建築には基本的な装備にすぎませんでした。また環境基準の4割のヒ素を含んだ水というのは、環境基準に合致した安全な水のことにすぎません。

 これらは豊洲市場の移転延期に使われた文言の一部であり、庶民はこの言葉を、小池都知事共産党の都議から聞いて「豊洲市場は危険な建物に違いない」という思い込みをしました。しかしそれが安全あることは多くの識者が指摘しています。

 小池都知事共産党の都議は庶民感覚に優れ、庶民と同様に豊洲市場を危険な建物とみなしました。しかし本当に必要だったのは庶民には理解できない専門知識であり、庶民感覚を用いた判断は有害ですらありました。学ばない庶民は騙されたのです。 この移転延期によって東京都民は一兆円以上の富を失おうとしています。

 素人判断は時として他者を傷つける

一般大衆という意味での庶民に理解できるような情報発信というのは、よほど気を付けなければ単なる上辺だけの印象論になってしまいます。

拡散力のある人間が「庶民感覚に満ちた印象論」を自らにとって都合の良いように語ると、その陰で誰かが傷つくのです。我々は築地移転問題でこのことを目の当たりにし続けました。

 だから拡散力に優れたヨッピー氏の、しかし浅はかな政治的な意見は、様々な人にたしなめられたのです。

ヨッピー氏が「見ろ、政治家は黒塗りの高級車を乗り回し、高級料亭で飲食をし、意味もないグリーン車をタダで使っている。あいつらは庶民の敵だ」と言えば、上辺だけの理解しかしない人は本質を見ずに批判します。これを扇動と言います。民主政治において最も忌まれるものの一つでしょう。

 またヨッピー氏にしても己の信念をかけて扇動をしたわけではないでしょう。それを皆知っているからたしなめたのです。

 

私が政治家に求めるもの 

では政治家に求めるものとは何でしょうか。私が好きな政治家の逸話に次のようなものがあります。

 

――巡察の旅に出発するハドリアヌスを追って、ある女性が請願に現れるが、時間がないとして断られる。すると女性は「ならばあなたは皇帝を辞めるべきです!」と叫んだ。これを聞いたハドリアヌスは、戻って彼女の話に耳を傾けた――

 

カッシウス・ディオという人が書いたローマ皇帝の伝記の一説です。

政治家とは常に忙しいものです。ましてや五賢帝の一人ハドリアヌスにはいくら時間があっても足りなかったでしょう。しかしそれでもハドリアヌスは戻って名もなき女性の話を聞きました。

 私は政治家に必要なのは庶民感覚ではなく、こうした訴えを無視しない耳なのではないかと思います。

人の能力には限界があります。おのれ一人の常識など社会の中ではちっぽけな価値観にすぎません。政治家の仕事は判断することであり、正しい判断を下すためには、多くの人の声に耳を傾けなければなりません。

そしてもう一つ、思い切って皇帝に訴えた女性の勇気を忘れてはなりません。

この女性ははたして思い付きでこのような行為に出たのでしょうか。歴史の逸話であり真偽さえ確かではありませんが、私は彼女の行為は思い悩んだ末のことではなかったかと思います。

訴える内容を繰り返し考え、どうすれば聞いてもらえるか、自分の言葉に矛盾はないかを考え続けた真摯な声だったからこそ、皇帝を振り向かせたと考えられないでしょうか。

上田都議と音喜多都議には、都民ファーストの看板を背負ったあの都議選から目を逸らさないでほしい。

10月5日。元都民ファーストの会所属の上田令子・音喜多駿両都議が、会派離脱の会見を行いました。

logmi.jp

普段は都政内部の話ということで口出しを控えておりましたが、この問題に関連する希望の党は国政を目指していること、音喜多都議とは面識がある程度ですが一応、顔見知りということで個人的な考えを書かせていただきます。

上田都議ー都民ファーストの会運営への不満

まず上田都議が会派離脱の理由を大まかに言って三つに分けて語りました。なお、この記事は私からの視点であり、上田氏の語り口と必ずしも一致するものではありません。

・所属地域政党の解散要求

上田都議は都議として活動する傍ら、地域政党「自由を守る会」を設立し代表を務めていました。しかしこの組織は都民ファーストの当時の代表(野田数氏)によって、解散を命じられました。
上田氏は「水を飲むときには井戸を掘った人を忘れてはならない」という言葉を引いて、知事選においてこの地域政党がいかに小池知事誕生に尽力したかを強調しています。この解散要求は上田氏にとって激しい苦痛であったことでしょう。

・金銭負担

上田氏は都民ファーストの会の資金繰りについても苦言を呈しております。政務活動費15万、党費6万円が毎月徴収されており、後の質疑応答のなかでも自民党と比較しても高い負担であることを訴えています。また資金集めのためのパーティ券を配ることも要求され、これは政治信条の観点から拒否をしたとのことです。とにかく都民ファーストからの金銭的要求は限度を超えていたということが分かります。

・議員活動の制限

また上田氏は閉会中の文書質問や、委員会での資料要求が禁じられていたことも離脱の理由に挙げています。
文書質問とは、議会の閉会中に議員が行政に対して質問できる制度です。(ちょうど音喜多都議が自らの失敗を基にして解説している記事があったのでリンクしておきます。)
また議員には委員会で資料要求する権利があり、上田氏はこの制度を活用することを得意としていたようですが、それも禁じられたことが不満であった様子です。(こちらも上田氏がブログで開設した記事がありましたのでリンクしておきます。)

以上のように上田氏は、都民ファーストの会が議員個人に対して著しく活動を制限し、高い金銭負担を要求することが耐えらず、党の運営に対する不満が離脱につながったようです。

音喜多都議ー小池政治への不満

一方、音喜多氏の場合はどうでしょうか。音喜多氏の場合は、主に会のカバナンスと小池都知事に対する不信感が離党の決め手になったようです。

・会派のガバナンス

都民ファーストの会は、東京都の地域政党にも関わらず、都知事の特別秘書である野田数氏が代表を務めていました。それが都議選になると、二元代表制という地方議会の原則を無視するかのように小池都知事が代表に就任し、都議選が終わるとまた野田氏に代表を戻します。
その後、特にそれらしい理由も明かされずに小池氏の秘書であった荒木千陽氏に代わります。こうした代表の頻繁な交代は数名の役員のみで決められ、会派に参加する都議ですら何ら意思決定に参加できませんでした。

小池都知事への不満

また音喜多氏は「右から左まで、思想も政策も理念も異なる政治家たちが200名近く集まっておられます」と小池氏が設立した希望の党へ不信感を表明しています。知事本人に対しても、都民ファーストの会の代表を辞任する理由が「都政に専念する」であったにも関わらず、舌の根の乾かぬ内に打ち出した希望の党の設立と知事自身の国政復帰について批判しています。

音喜多氏の場合は、要するに「小池政治」そのものにノーを突き付けたということでしょう。

小池政治の不透明さは今に始まったことではない

筆者は上田氏、音喜多氏が都民ファーストの会を離脱したことを評価しています。都民ファーストの会、というより小池政治そのものが、うわべだけを飾った実務能力皆無の政治ですし、そのような政治に与することは一刻も早く辞めるべきです。

しかし両氏とも会派離脱に伴いもっともな理由を用意していますが、一方で「都民ファースト」の看板を借りて選挙に勝利しているという事実から目を逸らしています。

この点を無視するわけにはいきません。

都議選が行われたのは今年の7月です。今から数えてたった二カ月ほど前の出来事です。しかし一方で都民ファーストの会の結成は昨年の9月であり、都議選までには約9か月の期間があります。

両氏の不満を聞けば、それが都議選後に急に湧き出てきたものでないことが分かります。上田氏の「自由を守る会」が解散に追いやられたのは4月です。また音喜多氏の重視する都民ファーストの会の情報公開やガバナンスが明朗であった時など一度としてありません。

たった2カ月の熟慮が、9カ月の積み重ねに勝ることはありうるのでしょうか。

小池政治がひどかったのは今に始まったことではないのですが、結局、両氏とも都議の議席を守るため、都民ファーストの看板を利用する道を選んだのです。この点、言い逃れはできません。

劇薬を求めて副作用を受け入れぬ、は許されるのか

何を利用してでも勝つ姿勢は政治家にとっては必要なものなのかもしれませんが、そうであれば、その裏で失ったものから目を背けてはいけないはずです。

小池知事やその周辺の顧問団、あるいは都民ファーストの会によって失われたものを列挙しましょう。


・東京都の職員は仕事に対する尊厳を傷つけられ、長時間勤務により家族との団欒を奪われました。

・オリンピック関連では、周辺自治体をはじめとした関係者すべてに迷惑と負担を与えています。

・そして築地移転問題では、今もなお風評被害を放置し、水産業者を苦しめています。

豊洲に移転できなかったことで失われた富は幾らになるのでしょうか。

・百条委員会で疑われた人々の名誉はどう回復されれば良いでしょうか。

・議会が埒もない捜査ごっこにかまけてたせいで出来損なった数々の施策の責任はどうするのでしょうか。 

 

みんな小池政治が起こした損失であり、上田氏、音喜多氏はそれら議員という公的な立場から支えていたのです。これらは申し訳ありませんと謝って済む問題ではありません。
混迷する都政に目をつぶって都議選に挑み、結果として手に入れた議席の重みを直視していただきたい。小池政治という劇薬によって得た勝利の代償です。薬に副作用はつきものです。ましてや副作用の被害を受けるのが都民とあってはなおさらのことです。

前貸しした信用は少しずつきちんと返済してほしい

政治家にとって一番大事なことは信用でしょう。信用は金銭にもたとえられますが、今や両氏の信用はマイナスの側に大きく傾いています。

信用と金銭の例を続けさせてもらうならば、両氏の都民ファーストの会からの離脱は身の丈に合わない借金に苦しんだ末に不渡りを出したような状態です。その信用の出どころは小池政治という名の闇金融だったのですから返済に苦しむのは当然というべきです。

今さら両氏が口を酸っぱくして小池政治を非難しても何の意味もありません。そもそも、そんなところから信用を借りたほうが悪いのです。どんなに苦しても頼ってはいけないものに手を出したのです。

 やり直しはできる。

しかし身の丈に合わない借金をしてしまった人がやり直せない社会というのも筆者は好みません。
このような人々に対しては、利子の支払いを減免し本体のみを分割して返済していくように和解するのが通例です。それに倣って両氏も、都民から前借した信用という借金をきちんと分割返済していってほしいと筆者は願います。

派手にメディア受けを狙うのではなく、地道な活動で取り返していくのです。平坦とは程遠い道のりですが、ぜひやり遂げてほしい。

 

そもそも小池政治に騙されたのはこの両氏のみではありません。先の都知事選挙で投票した291万もの都民も結果的には失敗したのです。私はあの選挙に参加していませんが、私自身小池氏に投票してしまった可能性は十分にあります。それくらいひどい選挙でした。彼らの失敗をあげつらうだけでは何の解決にもならない。両氏の失敗を責めるならば、同様にこの291万人も責めなくてはならなくなります。

 

まだ働ける債務者が事業を投げ出すことは誰にとっても得にはなりません。
上田氏、音喜多氏ともまだ十分に働ける年齢であり、働く意志もあります。今から議員を辞職するというのは良い選択肢ではありません。また個人的な人間性を見ても、両者とも都政に対して真剣に向き合っているということは十分に伺えます。

今こそ真の情報公開を

ちなみに債務を負った事業主が信頼を勝ち得るもっとも確実な方法は、債権者のところに定期的に顔を出し事業内容の報告をすることです。

せっかく自由の身になったのですから両名とも、ネットなどを通じて双方向な情報発信に力をいれていただければと思います。厳しい言葉にも行きあたるかとは思いますが、無視をせず誠実に職務に取り組んでいただければ、いずれはそのような言葉も変わっていくのではないでしょうか。いずれにしろ、両氏は今まで語り合うこともできなかった有権者との話し合いに時間を割くべきだと思います。

逆に一番やってはいけないことの通例は債権者を無視することです。また上辺だけを取り繕い、派手に商売をしていると見せかけて他者を騙そうとする悪い債権者になることも望みません。

 

ともあれ、さしあたってお勤めご苦労様でした。
冷静になれるだけの休養を取った後、ご活躍での挽回を祈ります。

Schema of Shinzo Abe's letter from 17th September New York Times.

17th September. Shinzo Abe made a letter "solidarity Against the North korean Threat" at the New York Times.

 

In this letter, Abe insists that the international community is strongly solidarity and pressure must be exerted on North Korea. I focused on the subjects that Abe wanted to tell most to the people of the United States.

 

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Shinzo Abe letters

Abe repeatedly insisted that the international community should concertedly and strongly pressurize North Korea. There may be people who have the idea that there is another peaceful solution to this idea. But Abe talks about some failures of diplomatic history to North Korea and explains that solutions should not be taken any longer.

 

In the early 1990s, North Korea withdrew from the Nuclear Nonproliferation Treaty and the International Atomic Energy Agency. North Korea's nuclear issue will become full-fledged from here.

 

Japan, the United States and South Korea requested North Korea to denuclearize North Korea by constructing a light water reactor, providing heavy oil, and taking over the debts of North Korea as a substitute for " Prioritizing diplomacy" However, North Korea has been promoting uranium enrichment plan while receiving " compensation" of such exchange conditions.

 

Therefore, since 2003, the six-party talks including North Korea, Japan, the United States and South Korea plus China and Russia will begin. The main theme is denuclearization of the Korean Peninsula.

 

Among them, although North Korea promised denuclearization of the Korean Peninsula, it continued its nuclear development in the shade. And suddenly, North Korea conducted an underground nuclear test. North Korea continues to ignore the promise with the international community. North Korea's ballistic missiles are placing a heavy imminent threat to the international community.

 

Looking back on history, we can see that the military capabilities of North Korea are steadily becoming more sophisticated. The expansion of the military capabilities of North Korea, which began with the uranium enrichment plan, has now reached the point where it can be launched by mounting it on ballistic missiles. The peaceful response of the international community to North Korea was all in vain.

Abe is calling for strong sanctions on the international community not because he hates North Korea. Abe knows that the regime of this country is dishonest and cannot be trusted. Abe knows that dialogue diplomacy only increases North Korea.

 

I also agree with Abe. If Japan and the United States cooperate and face a strong attitude toward North Korea, the problem will be resolved.

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安倍総理がニューヨークタイムス紙に投稿した文書を図解してみました。

国連に参加するためにニューヨークへ赴いた安倍首相は、同時期にニューヨークタイムスに「solidarity Against the North korean Threat」と題した文書を寄稿しました。

 

この文書で安倍首相は、度重なる北朝鮮の挑発に対して、国際社会が強く連帯し圧力をかけなくてはならないと主張しています。

 

この文書には多くのメッセージがこめられており、それを一枚の図にすることは不可能でした。そこで筆者は、首相が米国の普通の人々にもっとも伝えたかったことにテーマを絞り安倍総理の寄稿を図解してみました。

 

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まず安倍首相は、北朝鮮に対して国際社会が強く圧力をかけるべきだと主張しています。

この考えに対し、平和的な解決方法が別にあるのではないかという考えを持つ人もいるでしょう。安倍首相は今までの北朝鮮外交の歴史を簡潔に述べ、その手段はもはや採るべきではないと諭しています。

 

1990年代初頭、北朝鮮核拡散防止条約国際原子力機関から脱退しました。ここから北朝鮮の核問題が本格化していきます。

 

これに対し、日米韓の参加国は、軽水炉の建設や重油の提供、北朝鮮の債務を肩代わりするなど、温和な「外交優先の姿勢」で北朝鮮に非核化を求めました。しかし北朝鮮はこうした交換条件の「ご褒美」を受け取りつつ、陰ではウラン濃縮計画をすすめていたのです。

 

そこで2003年より、北朝鮮と日米韓に加え、中国、ロシアを加えた六か国で北朝鮮の非核化をメインテーマとした六か国協議がスタートします。この中で北朝鮮朝鮮半島の非核化を約束していたにも関わらず、やはり陰では核開発を続けており、突如、地下核実験を実施し、事実上の核保有国と認められました。

 

北朝鮮は、国際社会との約束を無視し続けているのです。

 

さらには2017年9月、北朝鮮は弾道ミサイルを発射させました。

今や北朝鮮の弾道ミサイルは国際社会に重く差し迫った脅威としてのしかかっています。なにしろこれはアメリカやヨーロッパの国々までもが射程内に収められる飛距離を持っています。また化学兵器、あるいは核兵器すら搭載する能力をも保有しています。この兵器の能力をもって北朝鮮は国際社会を挑発し、今までのように利益を得ようと試みているのです。

 

歴史を顧みれば、北朝鮮の軍事能力は着実に高度化していることが見て取れます。ウラン濃縮計画から始まった北朝鮮の軍拡は、今やそれを弾道ミサイルに搭載して発射できるまでに至りました。北朝鮮に対して試みられた平和的な対応は全て無駄だったのです。

 

安倍首相が北朝鮮に対して厳しい対応を求めているのは、けっして彼が北朝鮮を憎んでいるからではありません。30年来の不誠実さからこの国を信用してはならないということ、対話は北朝鮮を増長させただけという歴史を知っているためです。

 

安倍首相がニューヨークタイムス紙に寄稿したのは、こうした事実を多くの米国人と共有し立ったからでしょう。筆者も同様に願ってやみません。日米が協力し、強い姿勢で北朝鮮に対応できれば、それは問題解決の大きな役割を果たすことになるでしょう。

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築地移転問題について、山田俊浩記者と意見交換をしてまいりました。

8月15日。サンケイビズの高論卓説という記事に、豊洲市場用地を築地8丁目にしたらどうかという記事が掲載されました。

 

www.sankeibiz.jp

 

8月19日金曜日に東洋経済新報社のメールフォームに問い合わせを行い、21日月曜日にご回答をいただきました。その節はありがとうございました。

 

その後、話を伺いたいというお申し出がありまして、東洋経済新報社にて当該記事の執筆者である山田俊浩記者とお話ししてまいりました。

 

その場で申し上げたことは、記事中にあった虎ノ門や新木場の地名変更と、豊洲を築地に変更する件では、全然ケースが違うというということ。そもそも市場の両立については制度や国の方針そのものが、築地と豊洲の両立を許容できる内容ではなく、「制度上無理であること」をまず指摘すべきだという2点をお伝えしてきました。

 

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面談用に急遽作ったので雑な図ですいません。

 

山田記者は、「自分も名古屋で、古い地名を復活させる運動を取材したことがある。郵便事業の都合で古い地名を廃止し簡素化してしまったが、地名にはその地域の歴史があり、人々の愛着もある。大切にしなくてはならないと知っていたはずなのに軽率な文章になってしまった。自分の意図としては、市場の両立は無理なので、知事に再考を促すつもりの記事であった」というお話でした。

 

山田記者が執筆した時点では、豊洲問題に対する知識は報道レベルのものでしかなく、風評被害についても認識が甘かったことを認めて反省しておられました。(例えば、浦安系の仲卸事業者の話も知らなかった)。他社に掲載した記事ゆえになかなか対応が難しいが、東洋経済としては以前より豊洲の問題を取材しており、今後も注視していくとのこと。ぜひ新しい記事で挽回していただきたく存じます。

 

今回の記事については、確かに山田記者の取材不足、あるいは急いで執筆した感じが文中から伺えました。特に入稿がお盆前ということもあり、報道内部でもチェックが甘かったこともあるかもしれません。その点、報道としては問題があったと思います。

 

しかし、誠意をもって批判に対応していただいたこと、対話に時間を割いてくれたことは報道者として正しい姿勢です。ご対応感謝します。

 

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私はどこまでいっても第三者ですので、このような問題のある報道には積極的に問いかけをしていければなと考えています。

~Another choice~ 江東区 高橋めぐみ氏(後編)

 前編はこちら

子育ての問題について

――女性の話に戻りますが、東京都は意外と子育てし辛いってよく聞きます。

 私、ちょっとだけ高松にいたんですね。私はそっちのほうが苦しかったですね。自分がもともと住んでないところだから、人間関係が少ないからかもしれないんですけど。子育てするような場所は空いているし、どこ行っても待ち時間もないのでそういう意味では良いんですが、何か人が希薄な感じがして、自分はね、 寂しかった。親戚も誰もいないような町で子育てするのは辛いので、そういう人たちの気持ちも分かるからそういうことを主に(区議会の場で)やっていましたね。

 

――僕が親の都合で、埼玉生まれなんですけど2年生の終わりの時に福島の川俣というところに引っ越したんですが、やはり子供心に辛かったですよ。

 辛いですよね。話す人もいないし。

 

――言葉がまず違うんですよ。

まさにそれですね。

 

――じゃんけん一つできないんですよ。東京なら「じゃんけんぽん」なんですが、あっちほうだと「じっけった」なんですよ。

 「じっけった」って聞いたことがある。そっちのほうなんですね。「ちっけった」だっけかな私のほうは。

 

――それと「そうだよね」というのを方言で「んだべ」というんですけど、この発音が違うらしいんです。 「ん」の発音が違うらしいんだけど、僕には何が違うかが分からない。

 「んだべ」

 

――お前は訛ってはいけない、変だって言われて。

 似非みたいになっちゃって。

 

――そうなのかって、だからやっぱり疎外感感じますよね。

 やはり感じましたね。自分がいけないかもしれないんですけどね、入り込んで仲良くなったと思ったら(物を)売りつけられるみたいな。なんだよ、それかよーみたいな。けっこう辛い思いを。

 

――逆に東京は地方から出てきた方々、夫婦二人で親戚もいない、子供と二人きりになっちゃうような方々がたくさんいらっしゃいます。

 だから本当に数少ないかもしれないですけど、そういう人たち向けて(区議会での政策)はやってましたね。家族もいない親戚もいない、核家族になってしまって、しかもお父さんも忙しくて独りぼっちで寂しくしているママたちを救う、児童虐待をこの町では一人も作りたくないっていうのが自分の中であって。児童虐待ってけっきょくママやパパが大都市の中で孤独になって、制止できなくて、苦しい思いをしてしまうからたぶんそっちに行ってしまうんだと思うから、ママを責めるんじゃなくてその環境を改善していく。そういうことはやっぱり自治体と思って。

 

――江東区は割と若い人が多く住んでいる印象がありますが。

はい、その通りです。 江東区ぐらいですね子供が増えてるのは。それぐらい。だからこそ保育園を作ってる。

 

――やっぱりそういうお話があって、実際に活動してる高橋さんの話をもっとあの都議選の時、みんな聞いた上で判断してたのかなっていうのが僕はちょっと気になりますね。

全然わかんないですよね。 なんだろう。国の方でもそうですけど、どうしても党のほうでやるんで、党が良ければそっちに流されるし、人を見てないのかな。でも自分としては、今回の選挙こんだけ逆風だったのに、新人で知名度も全然なかったのに、21,000票もいただいたんです。こんなに応援してくださった方がいるんだったら次も頑張んなきゃっていいう気持ちいます。この4年間は頑張ろうかなって思って。

 

――議員ではなくとも、色々やられることとは思いますが。

 実際にさっきも電話かかってきたんですけど、そういったアポとかで江東区とか繋げたり、いま議員じゃないですけど区のほうも私のこと分かってくれているので、気軽な窓口にもなっています。他のネットワークがあれば繋げたりとか、まとめたりもできるので、できることが逆に広がったところもあるかなと。時間もある程度できたので勉強していきたい。

 

 ――僕がこうやって気軽に話を聞きにこれたのも、ある意味議員じゃなかったっていうのもあるかと。

 いやいや、もちろん議員でも受けさせていただきますよ。

 

――江東区にお住まいの方で若いお母さんが何か困ってるなら、今がチャンスですね。

 ほんとね、むしろ御用聞きじゃないですけど、そういう皆さんの一つ一つのお話を聞いてね、「あ、だったらこういうことすれば良いんじゃない」ってアドバイスできると思うので。例えば、こうした区のシステムもあるから使ったらって。もしそういうのがあれば全然、何かあればお気軽に。事務所ありますから。

 

――そこらへんもっと気軽になって欲しいなと思うんですよ。

 そうですね。どうしても人の紹介とかじゃないとダメだと思ってる方も結構いらっしゃるんです。すぐメールとかでも対応してやってますんで。

 

――だからこそもっと積極的に自分でメディアを持って発生して欲しいなと思いますね。声かけやすいじゃないですか。あまり良くない言い方になりますが、政治家の方ってある種のタレントなので、「あ、〇〇だ、ちょっと声かけてみよう」ってくらいになった方が良いのかなと。

まあ、そうですね。そうなっていただければ。よろこんで。

 

――今、江東区の保育園の状況はどうなんですか? やっぱりまだ足りないですか?

 全然、足りないですね。 でも作っても「あ、じゃあ」って言って本当は預けなくてもいい方も預けちゃったりもするので。需要を掘り起こしてしまうっていう側面も実はある。年間1000人ずつの定員増をはかかっているんですよ。それでも、1万人近くの方が転入されているので。

 

――そんなに来るんですね!

 そうなんですよ、江東区だけなんですよ。

 

――まあ(若い世帯が)住むんだったらこのあたりでしょうね、東京で。

 ちょうどいいんでしょうね。子育てにも優しいっていう、やっぱりそういうイメージが江東区にはものすごくあるみたいで。

 

――ありますね。僕、実はですね、ネットのほうで最初に話題にしたのは保育園を作るなっていう話があったじゃないですか、あのときに政治に興味をもってこういうこと始めたんですね。

 杉並ですか。

 

――そう、杉並。行ってきました。ただ反対している方が特定の個人をあいつは〇〇だとか悪口ばっかり言っていていい加減嫌になっちゃったんですけど。

 そうなんですか。

 

豊洲のことについて

――そうこうやっているうちに僕のほうは豊洲のほうが気になって。ちょっと書いたら豊洲をずっと見ている人が声かけてくれて、生田さんの講演に行って、生田さんのお話を聞いて、江東区の子供たちが不安がっているっていう話で。これはもう、大人として。

 今回ダメだったことで悔しかったのはそこですね。豊洲が一番大事な時に、江東区の代表として本当に皆さんの気持ちが分かっている代表者として入れなかったことが一番悔しい。たぶん誰よりも豊洲の皆さんの声を聴いたと思うんですよ。

 

――そうですよね。今回、高橋さんが一番あっちのほうにいらっしゃって、お話ししたと思います。

 ただ現実的に築地再整備は不可能だと思っているんですよ、私は。期待も入ってますが、どっかで断念すると思うんですよ。じゃなきゃとんでもない、売却しなきゃ無理ですよ。最初の原案に戻るっていうことを都のほうでも言ってますけど、千客万来施設も作ってもらって進めてもらいたいと思って。江東区としても東京都との約束があったわけだから、それはちょっと許せないじゃないですか。非常に無責任。都議会の一員になれなかったこと、中で発言することがなかったのがすごく悔しいですね。

 

――外野ですが、江東区の方の気持ちを届けてほしいと思いますね。 

候補者の人柄を伝えるということ

バタバタしちゃって大してお話しできなくて申し訳ないなと。大丈夫ですか? 私すごい怖いんですけど。

 

――こういう風に議員の方の素のキャラクターを知っていただきたいなと思います。あと個人的には自民党の方にはお世話になってしまったので。僕は豊洲の市場の中に入ってしまいましたから。

 ああ、そうなんですか。

 

――ええ、都議団の視察のときに。都議団にはお世話になって。その節はありがとうございました。

 いえいえ。とんでもないです。

 

――その時に感じたのですが、ある意味自民党の方は、古いステレオタイプの政治家なんだなと。歩き方にしろ、喋り方にしろ。

 若い人もですか。

 

――若い人は多少違いますが。

 ザ・政治家っていう人もいますね。

 

――例えば、二回も名前を挙げて申し訳ありませんが高木さん。いかにも政治家って顔しているじゃないですか。

 そうですか? あの人実はそんなにねえ…。

 

――って、みんな言うじゃないですか。

 あ、知らないんですね。もったいないですね。

 

――普通にサシで話して、砕けた所もあると分かればいいなと。高木さんはたしか捨て猫の活動をやってらっしゃいましたよね。

 そうなんですよ。心優しい方なんですよ。もったいないですよね。本人気が付かないんですよ。今度言っておきますよ。私ね、前に千代田区の中村あやさんや何人か集まった時、私があやちゃん撮ったのにけいさんが映り込んできてこっちににこっと笑ったり、そしたらすごい可愛くて、これアップしたら好感度あがるんじゃないのって。あのお茶目さが分かれば。

 

――今回、北区のほうは割と見ていたんですが、音喜多議員がトップ当選でした、あれは音喜多さんのメディア戦略の勝ちだと思います。

 発信力すごいですよね。

 

――2位と3位は共産と公明の方で、もともと地盤があります。でも音喜多さんに行った票はいわゆる浮動票です。それが高木議員に行けば勝てた可能性がある。

 そうです。まさに。

 

――人柄とか、実績とかそういうので劣っている方ではないと思います。なのに浮動票が取れないで負けちゃってる。本当にそれが正しい評価だったら良いんですがホントなのかなと。ちなみに僕のインタビューの最終目的は高木さんなんです。

 明日にでもアポ取れちゃいますよ。高木さん、ぜんぜん、お気軽にやってくれるんじゃないかと。

 

――一応幹事長やった方ですし。それに北区っていうのは今回の都議選の象徴の一つだと思うんですよね。

 ショックでしたもん。高木さんは絶対に受かると思ってましたから。実績もあるし、ほんと頭のいい方だから。あそこ(北区は)だって衆議院選出られないじゃないですか、本来だったら国政でもやれる方で、当然お話がガンガンできる方なのでもったいないなと。

 

――もちろん、これは北区の方々の選択なのでそれを外野がとやかく言うのはおかしいですが。ただそれは別としても北区の方があの(出馬した方々の)キャラクターを見て、それで選んだら違った結果になった可能性がある。別に自民が良いよと言いたいわけではなくて、もっと個々人のキャラクターを見て、この方だったら任せられるって方に投票できるようになれば良いかなと思います。

 自分の場合、キャラクターというかどっちかっていうとすぐ笑いとか取ろうとしちゃうタイプなんですよ。

 

――ええ、ブログみて思ったのは、これは気のいいオカンだなと(笑)

 私も言われましたもん、区議仲間に私がブログ毎日やってたら「かあちゃんのブログじゃねえか」「そうだよ」って。

 

――かあちゃんのブログですね。それだからぜひとも議員をやってほしい方もいらっしゃると思うんですよ。

 共感しないとなかなかね。人間こう。

 

――特に子育て中のお母さん。子育ては終わったかもしれないけど、大変だったから次の世代にはもっと楽をしてほしいと思っている主婦の方とか。あとはもちろん男だって子育てに参加できないっていうことを後悔している方もいらっしゃると思うんですよね。だからこそ出来れば男にも育児に参加できる仕組みにしてほしいって人もいると思います。

 そこはほんと大事ですね。最近、なんかだんだん自分が母とか言っちゃうと申し訳ないぐらいお母さんよりお父さんが頑張っている方もすごくいらっしゃるので。お母さんが病気だったりして、むしろパパがすごくやったりするのを見ていると、あんまり自分が「母、母」というのが申し訳ないなかなと。だから次回あんまり母って言わないほうが良いかなって思っちゃったんですよね。どうですかね。

 

――それはどんどん言ってほしいですね。

 母の視点というのは大事なんですけど、そればっかりはどうかなっていう一瞬迷いがあったんですけど。

 

――「この政策だったらこの方」っていうのが分かりやすい方が選びやすいのかなと思います。どんなスポーツでもそうじゃないですか。全体的なオールラウンダーよりも野球だったら打てるとか、肩が強いとか、そういう方のほうが選びやすいと思いますね。けっきょく都議会だって、チームなわけじゃないですか。

 そうですね。特化してれば専門的なことが言えますから。

 

――この件だったらこの人に任せておこう、この人に発言させたいって方を議会に送り込めるのが選挙の良いところじゃないかなと。

 今回、自民党の女性が6人しかいない中で、候補者6人で、しかもママが私しかいない、あとは皆さん独身なんで。あの自民党の中でそういった福祉的なことなども補えるのは自分かなって思っていて、その役割を果たしたかったですね。

 

――ちょっとそのイメージがなかったですね。自民党って言うのはそのやっぱり長い歴史がありますからその男の政党かなと。どっちかとそういうのを担ってきたのは野党側かなと思います。

 そうですよね、でも今回自民党が第一党じゃないから、実現力がどこまでできる分からないですけど、自分としては自民党ってまず国があって、市区町村とのつながりもありますし、色んなことが実現可能なのが自民党だと私は思ってます。なので、やっぱり自民党の中で、そういった今までない役割ができると思って今回手を挙げたんですよね、都議会。

 

――なので、このインタビューがネットに上がったら、この人に入れときゃ良かったかなっていう人がもしかしたら出てくるかもしれません。

 一人でも要れば喜んで。逆にこんなんだったのかよって減っちゃったらどうしよう。大丈夫ですか?

 

――大丈夫ですよ。それは。

 ほんと普通のおばちゃんなんですよ。だから。今からこれ(パンフ)もね、優しいお母さんっていうイメージで(撮った)。だけど周りから会った時のほうが活動的で逆にもったいないって言われました。「会ったほうがおもしろいのにあんたもったいないな」って。そういうもんなんだって。

 

――もったいないと思います。色々さっきから言ってますけど、中継でお見せしたいですね。印象が全然違う。

そうですか。映像だとかしこまっちゃうところしか見られませんからね。(実物を)知ったら逆にがっかりする人もいるかもしれせんし難しいところかもしれませんが。

 

――それが「この人なら信頼できる」につながると思うので。

 うれしいですね。多くの人に会いたいですね。

 

――ぜひとも情報発信をこれからも。どうですか、自分の喋ってる姿をネットにアップするとか。

 やりますやります。発信するものがあれば。

 

――それは毎回作るべきことじゃないかなと思いますけど。できれば週一で番組やってもらうのがベストかなと思います。

 見る人いますかね。

 

――いますよ。自分の興味ある事とか毎回、作って。それこそ生田さんの報道特注なんかは人気が出ているわけじゃないですか。そうじゃなくても週一で毎回毎回テーマ決めて話し合って、生放送だと例えば、コメントがくるわけで、それに答えていくだけでも番組になりますし。

 思ってるんですけどね。

 

――割と簡単ですよ。生放送だけでしたらWEBカメラがあってあとはしゃべることがあれば。選挙のときだけ「よろしくお願いします、よろしくお願いします」ではその人の人柄を伝えるのは難しいかなと思います。

 選挙の時以外できないじゃないですか、やっちゃいけないじゃないですか。よろしくお願いしますも言えないし、名前を連呼ってのもできないし。そうするとやっぱりネットなんですね。

 

――こんなに面白い人なのに。アルコール入れたらもっと面白くなるのに。

 惜しい!

 

――となるので、そういうことやっていただきたいなというのが一市民としての気持ちですかね。

 ありがとうございます。

 

――いえ、こちらこそ今日は本当にありがとうございました。

 

なお、この取材に使用した音声はyoutubeにアップロードしております。

youtu.be

 

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~Another choice~ 江東区 高橋めぐみ氏(前編)

序文 この企画に先駆けて

2017年の東京都議会選挙は小池知事率いる「都民ファーストの会」の圧勝だった。その背景には都民ファーストを率いていた小池陣営の巧妙な選挙運営があったのは間違いない。一方で、今現在になってなお「都民ファーストの会」がどのような政治を志しているのは見えてこない。情報公開を第一に掲げている政治陣営が取材制限を今なお徹底しているのは矛盾以外の何物でもない。

選挙では大勝した「都民ファーストの会」だが、その勢いがこのまま続くとは当の「都民ファーストの会」自身でさえ考えていないはずだ。都議選での圧勝は百点満点の出来と言ってよく、山の頂に達してしまえばあとは下るしかない。

何といっても選挙の結果ではあるので、これ以上は言わない。その結果には十分敬意を払うが、しかし、一方で負けた陣営にも耳を傾けることもまた民主主義ではないだろうか。

もし、あの都議選で都民が別の選択をしていたらどうだったのか。それを取材し記録しておくことには意味があるのではないだろうか。

今回からはしばらく「~Another choice~」と題し、都議選に落選した方々のインタビューを行っていきたいと思う。

 

なお、都議選の結果からインタビュー対象は自然と自民党関係者が多くなるが、筆者としてはなるべく多くの政党に取材したいと考えている。この人の意見を聞いてみたいという方がいたらぜひ筆者までご連絡をいただければ有難い。

 

今回は、江東区から出馬した高橋めぐみ氏に取材した。

豊洲移転問題がご縁でいちどお目にかかったことがあり、快く取材を引き受けていただくことができた。

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高橋めぐみ氏 略歴

 江東区亀戸出身。元衆議院議員木村勉氏を父に持つ。結婚・出産後、産後うつを経験し、それがきっかけで政治を志す。平成19年江東区区議会に立候補し当選。3期目の任期中に辞職し東京都議会選挙に立候補。約21000票を獲得するが落選。

 亀戸の事務所にて

――ブログ読ませていただきました。 とりあえず直近2年分と最初の一年を。

そんなに読んだんですか。えー、恥ずかしい。もう全部消そうかと思うぐらい恥ずかしい。昔のやつ読むと恥ずかしくてしょうがないです。

 

――こういう言い方が正しいのかどうか分かりませんが、最初のころは「女性として頑張る」みたいな、よくありがち内容だったんですよね。それが議員として活動していくうちに徐々に変わっていく。

 だから余計に恥ずかしいんですよ。「今、全然違うこと思ってるのにな」ということも言っちゃってるので。(将来)いろいろ切り取られることになったら、「あの時ああ言っただろ」って言われるようなことも残しちゃってるんです。それも自分の成長の過程ということで、許していただければと思って、今も残しています。

 

当選していたら一番やりたかったこと

——さて、今回はちょっと残念な結果でしたが、もしも都議になった時、一番やりたいことからまず伺いたいです。

 優先順位的にはどうかわかりませんが、私の場合、自分がママだったころの苦しい経験から議員を始めました。そういう思い出を忘れちゃいけない、こういった思いをするママたちを一人でも多く救いたいっていう気持ちで区議になりました。おかげさまで区議のなかでは自分がやりたかったことが大体できてしまったんです。じゃあもう、次は出来なかった待機児童問題だと思いました。

 

――都議選ではあまり大きく取り上げられませんでしたが、東京都での喫緊の問題ですよね。

待機児童のことは江東区でもやっていたんですが、それでも追いつかない。これはやっぱり国と都だなと思いました。私が一番感じたのは、たとえば「自分のところを保育園に使ってもいいよ」みたいな方がいたとしても、建築の用途変更ができなくて。建築基準に引っかからない建物って言うのがネックになって厳しいんです。(※補足 現在、既存の建物を保育園等に用途変更する場合、建物全体が建築基準法に適法である証明が求められるがこのような建物は少ない。)

東京都が、時限的な措置で良いので変更してもらって(保育園を増やす措置を)やってもらえば少しは変わるんじゃないかなっていう考えがあって。少しでも保育園を増やしていくことをしなきゃいけない。

 

――高橋さんとしては一番にやりたいことは保育園の問題ですか。

保育園、そう、子育ての問題ですね。子育てしやすい東京にして、今更遅いかもしれないんですけど、やっぱり出生率を上げたいですよね。10年遅かったなと思うんですね、本当は。これを団塊の世代ジュニアたちが産むっていう時にもっと良い政策してればだいぶ変わったのかなと思うんですけど。

 

――僕は氷河期世代の一つ下なので、この年代の方がもう少しフォローされたら良いなと思ってますね。

「保育園作れ、作れ」って言ってると思われたら嫌なんですけど、本当は違うんですよ。子供が小さいうちは、自分が育てた方が親にとっても良いし、子供にとっても良いとは思っているんです。三歳児神話を信じているわけじゃないんですが、あの限られた時期、話せない、喋れないというあの子たちと向き合ってやることで、親って成長していくので子供のためだけではない。自分も実際苦しかったんですけど、あれが自分を成長させてくれた。だからあの時期、子供を見られないのはもったいないなって思うんですよ。

ただ今それが出来ない状況、働かざるを得ない状況の方が今進んでしまっているのであれば、だったら保育園を増やすしかない。ニーズがあるわけだからそれは埋めていかないと上手くいかないし、女性が輝く社会って言って仕事を続けることを前提として働いてくださいと、国がそういう風な方向であれば、そうやってやるのは仕方ない、保育園は作らなくてはいけないという考えでいます。 

東京都政のあり方について

実は私、都議会議員不要論者で東京都っていうガヴァナンスはもっとシンプルにして、区に色々移譲する、移管するということをして良いっていう考えなんです。

 ただ広域的にやることとそうでないことってあるので、そこはしっかり精査する。例えば児童相談所なんかは今まで東京都がやってたのを今度は区にやるみたいな話になっているけど、区内に1個あるのはそれはそれで良いんですけど、たとえば江東墨田江戸川などの城東5ブロックくらいのエリアに大きな奴が1つあって、それから支店的な感じでやるのが一番いいなって。1個1個の区にしてしまうと、それはそれで循環しないというかいろんな差ができてしまうって事もあるので。そういうことをもっと丁寧にやりたい。

 東京都議会のほうに入れば、自分は区で10年間やった経験があるので「これは無駄じゃないか」っていうのをもっともっとできたんじゃないかっていうのがあります。最初から東京都議会にいたらなかなか分からない。それこそ1個1個提言していきたかったですね。

 実はそっちの方が一番やりたかったことなんですよ。東京都ってあんだけ大きな必要があるのかな、もっとシンプルにして都議会議員なんていらないから、もっと区にお金も権限も移した方が良い。区長会だの議長会だの副区長会でも良いんですが、そういった人たちがお互いに意見を言い合って、23区のゴミの清掃のあれみたいな感じでも良いと思うんですけど。

 区議時代の活動について

――区議でできることは大体できたと仰っていましたが、具体的にどのような政策をやったのかについて伺っていいですか?

 自分がやっぱり苦しかった産後うつに関しては、産後のケアってことでケアセンター的なことですね、助産院で宿泊ができるシステムを設置したりとか、産後で疲れているお母さんと子供を預かって休ませるみたいな施設を作ったり。そうですね、基本的に自分がやりたい産後系のやつはみんな…(といっておもむろに事務所を探し回る高橋氏)

 産後と保育…今日、新聞持ってくれば良かった、(事務所内を探しまわる)自分がやった…待ってください…色々…一瞬、すぐ戻ってきます…2分のところなので。

 

(高橋氏、約5分、不在したのち帰還)申し訳ございません。

 

――いえいえ、むしろこういう生活感のあるアクシデントが面白いんですよ。普通のインタビューだとこういうのは絶対に端折られるじゃないですか。だけど僕の場合はこれぜんぶ(ネットに)上げられますから。

 えー、ほんとですか?

 

――もちろん、ダメって言ったところはカットしますけど。

 

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これが私の実現したものなんで、 一応ね。(と言ってパンフレットを差し出す)議員の人って「これは自分がやりました、あれは私がやりました」って言うじゃないですか。他の人たちだって質疑をされてることもあるだろうし、自分だけじゃできない。だからあまり言わないようにしてるんですが。今回は分かりやすいようにやったほうが良いということで(パンフレットを)作りました。

これは私が言ったからできたのもあるんですけど、もしかたしたら違う方も言ってることもあるかもしれません。(自身の提言は)これだけじゃなくて「女性の視点」じゃないパターンもあるのですか、そういうのは一切載せてないんですよ。それ入れちゃうと全然違うことになっちゃうので。とりあえず。これがやったことですね。

 

――こうして拝見させていただくと、訴えているのは女性が子供を産んで育ててさらに社会でも働いていくというお話ですね。女性からはすごく支持が集まりそうな感じがするんですけども。

 今回は浮動票が入る状況ではなかったので、厳しかったのかなぁ。普通だったら多分、もっと理解していただける感じだったのかなと思いますね。

 

――僕がこのインタビューをしているのは、そこが気になったからなんですね。江東区で受かった方々はもちろん立派な方々だったと思うのですが、もし当選した方たちの言動が「ん?ちょっとおかしいな」って思った時に、高橋さんが「女性の立場に立ってこれだけのことをやってきて、都議になってこれだけのことやりたかったんだ」っていうの知っておけば、例えば次の選挙の時はこの人の話を一回聞いてみようっていう気持ちになれるんじゃないかなと。

 今回は逆風だったんですけども、たとえば私が街で演説していると、私のことを知らない人も来て聞いてくれて。「良かったです、絶対入れますから」っていう女性の方もいました。話を聞いてくれればすごく共感してくれるんですけど、 日数もなければ機会も少ないし、いくら私が演説会をやりますといっても、そこにわざわざ来る方ってなかなかいない。とにかく辻立ちをするとかして、地道にやるしかなかったですね。討論会とかもっとそういった場で自分のキャラクターとか出せればもっと良かったんだけど、決められた話ばかりですのでそういう意味では…。

政治家のネット活動について

 ――政治家の方全般に対して不思議だなと思ってるんですけども、これだけインターネットが普及して自分で動画を配信できる状況なのになんでみんなやないですかね。

 自信がないからじゃないですかね。いろいろ突っ込まれて反論するのもまた大変だし。「あのとき言ったじゃないか」って残るのもきっと怖いのかもしれません 。

 

――嫌なものですかね。

 でも、自分がやりたいと思って、議会に行ってそれできなかったらできなかったで、私はねそれを受け止めなきゃいけないことだし、言っただけで終わっちゃうかもしれませんけど、でもそれも一つアクション起こしているわけですから、私は言ってもいいと思いますよ。

 

――報道特注みたいに飲みながらやるのも好評みたいですし。それはなくても今回の都議選だと川松さんが自分で動画をアップして政策を説明していました。あれはよくまとまっていて良かったと思います。youtubeに上げておけばQRコード一つで、これ見てくださいねって言えますし。そうするとその人のキャラクターとかわかるしすごくいいと思うんですけども。

私は動画やったんですけどね。facebookの方から。あと、twitterからも見られるようにしたんですけど、 あんまり長いと見てくれないかなって、1日1分半とかそれぐらいの長さでテーマ決めて話をしたんですけどね。

 

――有本香さんというジャーナリストの方の本の中で、 今回、激戦区だった北区の高木けいさんに対して「3つのFだよ」と仰っていたんですね。とにかく定期的に毎日毎日情報を出せ、 そういうのがあれば全然違うんだと。高橋さんの場合だと、ブログ。昔は毎日やってらした。

 毎日やってました。

 

――「見てくれない~」とか「コメント入れてよね」とか、大変に共感できました。辛い気持ちはよくわかるんですけど、僕みたいに興味持った人間が振り返ってみてどう高橋さんがどういう風にその議員として変わっていったのかなっていうのがすごく分かりやすい。だから信頼感が持てる。

 経験がその日にあったことを書いてますからね。あの時は毎日ってやってたんですけどね、もう毎日やるのはどうしようかなって思って、思い切ってやめたんですよ。

 

――もう、すごく良くわかります。その気持ち。

 けどやっぱりダメなんですよね。何かを発信している方が良かったなって自分では。自分の一つの記録、成長記録にもなる。

 

――あとやっぱり家族のこと結構書いてらっしゃるが印象的で。

 書いてましたね。

 

――今でも書いていらっしゃる。

 今でも書いてましたけど、特に書いてましたね。 あの頃は。あまり意識しないで思ったことを書いてたので、はちゃめちゃだってよく怒られたけどしたんですけど。 

障害者福祉について

――今日は娘さんの話を見て、障害児の話から入るのかなと思ってたんですよ。そういう活動に注力されているのかなって。

 障害児政策は、東京都よりは本当は国で根本的にやってもらいたい話なんで、それはそれで違うアクションを起こしたいと思っているんです。自分が四年間空きますし、やりたいことがいくつかある。そのうちの一つが自分も議会で言ったんですけど、障害者の人達の賃金というか工賃って安いんですよね。どうしても預け先みたいな感じになってます。

 

――実は僕、ひと月くらいそういうところで働いたことがあって。家族の方からは凄くの感謝されるんですよ、「うちの子を働かせてくれてありがとう」って。ただやっぱりその障害者の方が自立するって意味ではちょっと足りないですよね。

 でしょう。それはね、マッチングもあるなと思って。障害の方は、実はこういうことはすごく長けてるってあるじゃないですか。例えば、うちの娘なんかはやすり掛けをやらせたら休みも取らずにずっと無心でやるんですよ。

 

――その気持ち分かりますね。僕も何かを平らにする作業が大好きなんですよ。

 だからそういうのがあれば良いのにって。それぞれあると思うんですよね。それを一個ぐらい前の議会で言ったのかな。でもエリアによっては難しいわけですよ。江東区とかだけだとなかなかないかもしれないけども、ある程度の大きさなら「じゃあこの地域はこういうのあるよ」という形にできないかなって。その人に合う仕事っていうのをマッチングさせたい。

あと、仕事も障害者が作ったから安いんじゃなくて、逆に障害者の人が一生懸命作ったから、みなさん社会貢献としてこれを例えばお中元で配るとかね、私むしろその方がステータスになると思うんですよね。

世田谷で美味しいチョコレートもらったことがあって。障害者の人たちが作ったチョコなんですけど、おしゃれだしとても美味しいんですよ。こうした品質の良いものであれば誰が作ったっていい値段で売るべきだと私は思うから、そういう意味で「障碍者が作った=安い」ではなくて、「=だからこそ価値がある」いう風な形で付加価値つけて、私は売るべきだと思うんですよね。

それを買う人は絶対にいるから。社会貢献と思って。自分が買ったことによって自分も嬉しいしい。曽根綾子さんじゃないけれど、与えられる人より与える人の方が幸せなんだから、私はそういう日本人の気持ちを育てる方が良いのではないかなと。

 

――その話が最初に来るかなと思ってたんで意外でした。

 あ、そうですか。

 

――もちろん予断を持ってはいけないなと思ってましたが、もっと大きな女性のお話しをされるので意外でした。都議ならばこう、区議だったからこう、そこに住んでる方々のリアルな生活をサポートしていく人なんだなって。むろん障害児の話をするなってわけではなく、それはそれで大事なことだと思います。

 やっぱり障害児がいることで楽しさもあれば苦しさもあるし、その気持ちがわかる。だからこそ私は色んなことやりたいって思ったんです。「障害の子がいるんだから家でその子見てなさいよ」という意見もあるかもしれないけど、だったらその気持ちは誰が国や都に言っていくのって。リアルに分かるからこそ、そばにいて、学校に行って、ママ達からの色んな意見を受けて、実際に自分も見て、その場にいるわけだから、そういうのができるのは自分しかいないんじゃないかなって思って。

 

――僕は障害者の方は普通に世の中に居るべきだと思いますね。

 そうなんですよね。どうしてもほら、隔離されたりするようなところがあるじゃないですか。そうじゃなくて、地域にいて当たり前、みんなでサポートしていこうというのをもっともっと活かしていきたいですね。

 

後編につづく